『性器ヘルペスの無症候性ウイルス排泄(1)』性病,エイズ,ヘルペス,膀胱炎,コンジローマ,HIV,おりもの,クラミジアなどの症状でお悩み方へ。

性器ヘルペスの無症候性ウイルス排泄(1)

今回のタイトルは少し難しい感じがします。
ただ、とても大切な知見なので、ご報告しようと思います。

性器ヘルペス患者は、何も症状がなくても、ウィルス(HSV)を排泄
することが、以前より言われていました。

今回の知見は、東京慈恵会医科大学病院皮膚科の
松尾、本田、中川先生らによる発表を、
参考にさせていただいてます。

事実
1.性器ヘルペス症状が初感染において出現する時、
  それは、Ⅰ型のHSVであることが多い。(Ⅱ型では31%)
2.再発を繰り返す性器ヘルペスはⅡ型であることが多い。(93%)
3.再発を6回以上繰り返すものは、HSV-2感染者全体の
  約10%である。
4.再発は、平均して、♂12回、♀7回と、男性に多い。
5.HSVの無症候性排泄の50%は、再発の前後2週間に起こる。
6.HSV-2抗体陽性者のうち、60%は、自分の性器ヘルペスを
  自覚していない。
7.Waldらの報告は、HSV-2抗体陽性女性27人に対し、
  延べ1410日、連日ウィルス排泄を調べた。
  結果は、PCRにて全日数の28%でウィルスが排泄されていた。
  ただ、27人中6人は、50%以上の日数で排泄が認められた。
8.以前多かったHSV-1の初発だったが、現在わが国では、
  HSV-2の初発の割合が、50%近くまで上昇してきている。
  反対に米国では、以前まで、初発も再発もHSV-2がほとんど
  だったのに、現在では、HSV-1が50%まで上昇してきている。
  これにより、日本と米国の差がなくなってきていると言える。
9.再発はⅠ型、Ⅱ型共に、時間が経過するにつれ、頻度の減少
  がみられるが、Ⅱ型のものの中には5年経っても、頻度が
  減少するどころか上昇するものまである。
10.性器ヘルペス患者は、HIV感染リスク(感染のし易さ)が
   6倍になるとされ、さらに、HIV患者においては、HSVの
   排泄が4倍になるなど、性感染症の相乗作用がみられる。

どうですか?いずれも、う~ん、と唸りたくなるような事実でしょう?
今回は、ここまでにしますが、次回は、一人の女性患者の
HSV排泄調査の結果をもとに、考察していきたいと思います。


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投稿者 性行為感染症対策室 : 2006年07月12日

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